地域によって異なる点もある骨上げ
2017年07月31日
葬儀の形態には、ここ数年で大きな変化がもたらされています。しかし、葬儀の基本的な役割というものに変化があるというわけではありません。その役割のひとつに悲しいことではありますが、遺体を葬るという段階があります。
日本では、故人が亡くなったあと24時間以上経過しないと遺体を火葬することはできません。もちろん遺体の状態などによっては、この限りでない場合もあるようです。しかし、一般的に葬儀の重要な側面が遺体を荼毘に付すという点にあることは言うまでもありません。
火葬場に向かうまでには、お通夜や告別式など様々な儀式があります。その後出棺となります。この出棺の際には地域によってまだ様々な風習に則った儀式が行わることもあるそうです。住み慣れていない場所の葬儀に参列する場合には、その場所に儀式などを知っておいたほうが失礼がないかもしれません。
火葬が終わると収骨室に呼ばれ、骨を拾うことになります。この儀式は拾骨、収骨、または骨上げなどと呼ばれています。これも地域によって様々な違いがあります。遺骨は箸で取り上げることになりますが、喪主から故人と関係が深かった順番にふたりが一組になって骨壺に収めるのが一般的になっています。
骨上げの際の箸は竹でできたものを用いることが多いそうですが、地域によっては竹と木という別々の素材でできた箸で、ひとりで拾うこともあるようです。また、全部の遺骨を拾い上げる地域と、喉仏や歯骨だけを拾う地域などやはり地域によって違いがあるそうです。